Epi.06 冬キャンプのススメ(後編)
Chance the Camperです。
今回は「冬キャンプのすすめ」最終回です。
前回まで冬キャンプの魅力からその対策まで紹介してきましたが、
「冬キャンプは夏に比べて危険」
ということを見出しの通り、紹介します。
ⅰ.冬キャンプの危険
- 一酸化炭素中毒
- 火災
- 路面凍結
それでは見ていきましょう。
① 一酸化炭素中毒(危険度MAX)
一酸化炭素中毒とは、
換気の悪い屋内等でガスコンロ等の燃焼器を使用し続け室内に一酸化炭素が充満し、中毒症状を起こすこと。
軽度であれば、風邪によく似た目眩、頭痛等を引き起こします。
重度になれば、昏睡、死に至ります。
助かっても所謂植物人間状態になったりと、恐ろしい中毒症状です。
最も気をつけるべきは、
「気づいた頃にはもう手遅れ」
ということ。
軽度症状から手足の自由が効かなくなり、意識はあるのに動くことが出来ず、どんどん濃ゆくなる一酸化炭素を吸いながら死を待つのみという最悪な状況に発展していくのです。
対策は、
予防しかありません!
1.シェルター内の換気をこまめにする(結露軽減にも◎)。
2.寝るときは必ず消火を確認。つけっぱなしにしない。
3.一酸化炭素チェッカーを導入する。
この3つが重要です。
一酸化炭素チェッカーは高い買い物ではありませんので、保険と思って導入すべきです。
DODからもチェッカーは発売されていますが、やはり値段が張ります。
命はお金に変えられませんので、安いものを複数個設置すると良いかも。
2.② 火災
私の地元、福岡で某サイトの人気ランキング1位に「若杉山キャンプ場」というのがあります。
無料の割には博多湾の絶景が拝めるとても良いサイトです。
ソリステを曲げる地盤の持ち主ではありますが、
四季を感じられるサイトでオススメしたいのですが・・・
そこで昨年死亡事故が起きました。
初老のソロキャンパーがカセットガスストーブをテント内で使用し火災が発生。
逃げ遅れ、死亡してしまうという痛ましい事故がありました。
インナーテント内にカセットストーブを入れており、テント内にモノを沢山置いておりそれに引火したと考えられているそうです。
こういった事例を決して無駄にしてはなりません。
所詮テントは幕一枚で熱に弱く、一瞬で燃え広がります。
幕はコットンだから大丈夫!
・・・いやいや、テントを見渡すと、火災の神様に好まれるギアが盛りだくさん。
このキャンプ場でそのような事故が起こっては、今後閉鎖されてしまったり、利用者の減少や有らぬ批判の対象とされてしまう等、管理者にも迷惑が掛かることになります。
ストーブ(石油又は薪)その他火器を使用する際は、上記①の一酸化炭素中毒対策と合わせ、火災の防止にも努める必要があります。
私たちの愛するキャンプを全力で楽しむ為に、こういった事故の絶無に努めていきたいものです。
3.③ 路面凍結
スノーピーカーにとっての聖地。
新潟県燕三条地区。
ここにスノーピークのヘッドクォーターズ(本社)が存在します。
焚火台はここで作られているんですよ。
さて、数年前、ここに向かうグルキャン車が何の準備もせず雪道に無謀にも挑んだことから、見事立ち往生するという言語道断というか呆れる事件が起きました。
このキャンパー(笑)は東京からお越しだったとのこと。
翌日の地元新聞にはデカデカと「スノーピークに向かう車、立ち往生」と社名まで掲載した上で紹介。
これにより道路は封鎖され、現地の道路交通に多大な影響を及ぼしています。
スノーピークに対する日本国民のヘイトが更に増してしまう悲しい出来事。
アンチに良い攻撃材料を提供するばかりか、
本人にとっても悪い思い出にしかなりません。
しかし、決して他人事ではありませんよね。
❶ 確実に気象情報を把握してから向かう
❷ 雪山にスタッドレスは無謀
❸ チェーンの巻き方等を習熟した上で向かう
ドライバーとして最低限のことです。
スノーピーク大好きな私も、アンチからバカにされることの無いように、見本とされるキャンパーになれるように頑張りたいものですね。
以上事例をあげつつ紹介してきましたが、
危険を伴うキャンプ。常に気を張り詰めていては本末転倒。
対策をすることは、全力でキャンプを楽しむために必要です。
他にも冬キャンプあれこれ、対策あるよーって人は
是非ともご教示下さい。